皆さん、こんにちは!大西瓦です😊
今回は、「雨漏りしているので、原因を調べて直してほしい」とのご連絡をいただき、屋根診断士が駆けつけた加古川市の事例をご紹介します。

築50年の和瓦(いぶし瓦)のお住まいを調査したところ、雨漏りの原因は屋根の頂上にある「棟」にありました。熨斗(のし)瓦の傾きが足りず、さらに棟を固定していた銅線も傷んでいたのです。
今回の屋根は、隅棟が熨斗瓦3段と素丸瓦、本棟が熨斗瓦4段・刻み熨斗1段と素丸瓦で構成されていました。本棟には、写真のように波打つ形状の刻み熨斗瓦が使用されています。一般的な平らな熨斗瓦とは異なる装飾的な形状が特徴で、棟に独特の意匠を加えています。
棟は複数の瓦を積み重ねてつくられているため、経年劣化によって漆喰や内部の土が傷むと、雨水が入り込み、雨漏りにつながることがあります。

そこで、部分的な補修ではなく、棟を一度解体して作り直す「積み直し工事」を行いました。
🔍 調査で分かった雨漏りの原因は2つ
原因① 熨斗(のし)瓦の傾き(勾配)が足りなかった

棟は、平たい「熨斗瓦」を何段か重ね、その上に丸瓦をのせてつくられています。
今回は、こののし瓦の傾きが緩く、雨水が外へ流れにくい状態でした。流れ切らない水が棟の内部に入り込み、雨漏りを起こしていたのです。
原因② 棟を留めていた銅線が傷んでいた

棟瓦は、建築時に銅線で固定されます。しかし銅線は、年数とともに腐食し、やがて切れてしまいます。
今回も、銅線が切れかけていました。 固定力が弱まると、棟瓦がずれやすくなり、強風や地震で瓦が崩れる危険も高まります。
2つの原因を根本から解消するため、棟全体の積み直しを選びました。
🏗️ 施工の流れ
① 古い棟を解体し、内部の土を撤去


まず、既存の棟瓦を一枚ずつ丁寧に外していきます。次に、棟の内部に詰まっていた土をすべて取り除きました。傷んだ土台を残さず、ゼロから作り直せる状態に整えます。
② 南蛮漆喰【なんばんしっくい】(モルロック白)で新しい土台をつくる


棟の土台には、南蛮漆喰【なんばんしっくい】(モルロック白)を使用しました。
南蛮漆喰とは、防水材を配合した高性能の漆喰です。
- 水を吸いにくく、雨に強い
- 強度が高く、長持ちする
- 土より軽く、屋根への負担が小さい
昔ながらの土に比べて、雨水の影響を受けにくいため、今の棟工事では主流になっています。
③ 熨斗瓦を正しい傾きで積み直し、周辺の瓦も整える


土台の上に、雨水がきちんと流れる傾きを確認しながら、熨斗瓦を積み直していきます。あわせて、周辺の瓦も正しい位置に伏せ直していきます。ずれや浮きのあった瓦も、元の位置に整えます。
瓦は、既存と同じいぶし瓦を使用しています。数が足りない分は、淡路瓦で補いました。
また、三又部分の棟まわりも漆喰をきれいに仕上げ、雨水が入り込みにくいよう納まりを整えました。
④ 棟ラバーロック工法で固定して仕上げ

最後に、棟ラバーロック工法で棟瓦を固定しました。
ラバーロック工法とは、専用のシーリング材で瓦同士を接着し、固定する工法です。銅線に代わる方法として、広く使われています。
銅線とラバーロック工法の比較
| 銅線 | 棟ラバーロック工法 | |
|---|---|---|
| 耐久性 | 年数とともに腐食し、切れる | 劣化しにくく、長持ちする |
| 固定力 | 時間とともに弱くなる | 強い固定力が続く |
| 防水性 | すき間ができやすい | すき間をふさぎ、防水にも役立つ |
ラバーロック工法のメリット
- 強風で瓦が浮きにくくなり、台風対策になる
- 瓦を傷めずに固定できる(穴をあけない)
- 横から吹き込む雨を防ぎやすい
- 雨漏りの予防にもつながる
棟は、屋根の中でも最も風を受けやすい出っ張った部分です。ここを丈夫に仕上げることで、台風や強風にも長く耐える棟になりました。
✅ 工事完了!雨漏りの原因が根本から解消しました
棟の解体から土の撤去、南蛮漆喰での土台づくり、熨斗瓦の積み直し、瓦の伏せ直し、棟ラバーロック仕上げまですべて完了しました。
雨漏りの原因だった熨斗瓦の傾きの不足と銅線の劣化が解消され、台風や強風にも強い棟へと生まれ変わりました。お客様にも「これで安心できます」とお喜びいただけました😊
⚠️ 雨漏りは「小さなうち」に直すのがおすすめです
「少し漏れるだけ」と感じても、屋根の内部では、雨のたびに水が入り続けています。気づいたときには、天井・柱・断熱材まで傷みが広がっていることも少なくありません。
次のような状態があれば、早めに点検しましょう。
- 天井にシミが出ている、雨の日に音がする
- 棟まわりの漆喰が崩れている
- 瓦がずれている、浮いている
- 台風や強風のあとから、屋根が気になる
- 瓦屋根で、一度も点検したことがない
- 建築時の銅線が、そのままになっている
❓ 棟積み直し・ラバーロック工法のよくある質問
Q. 棟の積み直しは、どんなときに必要ですか?
棟瓦の傾きやゆがみ、土の流出、銅線の劣化などで、棟全体の固定力が弱まっているときです。部分補修では直らない場合は、積み直しが有効です。
Q. 漆喰の塗り直しだけで、雨漏りは止まりますか?
漆喰の剥がれだけが原因なら、塗り直しで改善することもあります。ただし、今回のように、傾きや内部の土、銅線に問題がある場合は、積み直しが必要です。
Q. 南蛮漆喰は、普通の漆喰と何が違いますか?
防水材を配合しているため、水を吸いにくく、耐久性が高い点が違いです。
Q. ラバーロック工法は、台風に強いですか?
瓦同士を強く固定できるため、強風による瓦のずれや飛散を抑える効果が期待できます。
Q. 瓦は新しくしないといけませんか?
今回は、既存のいぶし瓦を再利用し、足りない分だけを淡路瓦で補いました。使える瓦は活かして、費用を抑えられる場合があります。
📞 加古川市・明石市・神戸市周辺で雨漏り修理・棟瓦の積み直しをお考えなら大西瓦へ
「雨漏りの原因を調べてほしい」
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どんなことでも、まずはお気軽にご相談ください😊
大西瓦には屋根診断士・自然災害鑑定士が在籍しており、屋根の状態を写真付きでわかりやすくご説明したうえで、必要な工事だけを正直にご提案します。
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株式会社大西瓦は、明石市・加古川市・高砂市・姫路市・加古郡を中心に、屋根修理・雨漏り修理・瓦工事・屋根葺き替え・カバー工法・漆喰工事・棟瓦補修・雨樋工事を手掛ける地域密着の屋根専門店です。
全日本瓦工事業連盟加盟店として培った技術と経験を活かし、お客様のお住まいの状態に合わせた最適なご提案を行っています。ドローンを活用した屋根点検や自然災害後の調査にも対応し、見えない屋根の状態も分かりやすくご説明いたします。
保有資格・認定
・日本屋根診断士
・自然災害鑑定士
・宅地建物取引士
・足場組立作業主任者
・ケイミューROOGA施工管理者
・石綿等取扱い作業従事者
・石綿作業主任者
・一般建築物石綿含有建材調査者
・JUAVAC認定 UAVフライト技術証明
・クレーン運転(5t未満)特別教育修了
・地域密着だからできる安心対応





